――ええ、特に何も無いと言っているのですけれどね。
（そう呟きながらカウンターに座り、足を組みつつ報告書を手に取った）
いつも報告書ありがとう。拝見しますね。
そう、首……確かに斬られたと思ったのですが……気付いた時には傷跡さえありませんでした。
渡ってきた橋も消えそうになったり元に戻ったりと忙しかったですし、エンセスというのはそういう場所なのでしょうか……。
ははは、ユテル君と頭が入れ替わったら、……。
（何か妙な事を思い出してしまったのか、渋い顔をして）
……、あぁ……、心配……ですね、色々と……。
ハレルヤさん……、じゃなかった、ハレルヤのところはそうですね……。
ターゲティングをすると余程のことが無い限り、フェイスゴーレムかハイドビハインドに攻撃が飛びますが、ユキさんの魔法の準備が整う前に前衛の方が行動されていれば、確実に前列のフェイスゴーレムに魔法が飛び、ハイドビハインドが片付けられないようなので、ユキさんについてはあえてターゲティングをせず、火力で押し通すという手もあると思います。
準備が整ったとしても運の要素が大きいと思いますし、まずはAPを溜めるしか、ですね。……諦めないで、ね。
……それにしてもエリスさんの活躍は素晴らしいですね。
僕もこのような動きをしてみたいものです。
（読み終えると、机でトントンと報告書を揃えてオートマタの目の前に置いた）
さてと、何か飲み物……グリーンティーとか……ないですよね、ええ……。 |
どんかんどっかん
それを聞いてご機嫌の様子です 
