何処かに出かけていたらしいエルフの少年が、元気の無い様子でギルドに戻ってきた。
　片手には何やら、チラシのような張り紙のようなものを持って。

「……今週も冒険申請、提出したんだけどな……」

　持っていた紙をカウンター近くのコルクボードに張る。

　<<冒険局は閉鎖いたします。いままでありがとうございました>>
　　　　　　　http://www.eternal-desire.com/

「局員のヒトに閉鎖の理由を訊いたけど、島のイメージが不安定になって来てるから、だって。……確かに思い当たることはいくつかあってさ、戦ってる最中に突然、何かの情報が頭にふわっと流れ込んできたり、持ち物見てる時、戦ってるような気分になったりしてて」
　
　だからちょっと、覚悟してたかも。と少年はつぶやく。

「まだまだ調べたいこと、行きたい場所、たくさんあったけれどさ。このまま此処に居たら、帰れなくなっちゃう気がしてさ。まだ、やらなきゃいけないこと……約束、残ってるから」
　
　そう言って、左耳のピアス――彼のフェレス――に少し触れる。
　
「僕、何日かしたら、故郷に帰ろうと思います。……本当はこうやってギルドマスターをやってる以上、最後まで残るべきなのかなって思うけれど、ごめんなさい」
　
「もし、まだ残るヒトが居るなら、この建物は使って貰って構わないからね。賃貸じゃあなくて購入したっぽいから、家賃とかは大丈夫――修繕はできなくなっちゃうけど」
　
　苦笑して、ギルドの一階席を眺める――どれほどの間、此処で過ごしたろう。
　とても長かったような、短かったような。
　どちらにしても、此処で、この島で過ごした日々は、これから長く生きたとしても、けして忘れることはないだろうなと、思いながら、目を伏せた。
　
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皆様、お疲れ様でした。……突然の終了宣言でした、ね。
ここ最近結果表示が崩れたりして、なんとなく覚悟はできていたのですが、
なんだろうか、ぼんやりとした寂しさが、あります。

前期中盤ごろに立ち上げた本ギルドですが、多くの方々にご参加頂き、
一時期はSSやイラストの投稿等々で盛り上がったりしました。
ゲーム自体の参加人数も減少し、交流、取引、色々少なくなった中でも、
ギルド加入のお願いが来たりした時は、嬉しかったです。
ギルドを立ち上げて、本当によかったです。そして、本当に、ありがとうございました！

なお、タイトル通り上記文章については【非公式】です。
便乗（？）して帰ろうとしても、冒険を続けてエンセスの深淵に辿りついたということでも、もちろん自由ですので、そこのところはご了承ください。

#なお、連絡先ですが、
Twitterアカウントは@setznaとなります。何かございましたら、お気軽にどうぞ。
テンションがやたら高くてアレな感じですけども。笑。

セツナ

2014/08/02 (Sat) 14:01