03 エンセス/02 アレドの庭

2023-07-22 (土) 19:42:30

アレドの庭 - Garden

アダトのいおり

落日のアレド - Section 1

---

背の高い草がうっそうと茂る原を進むと、
木々に陰られた小さな庵が見えました。

庵に近づくと、突然茂みからモンスターが襲い掛かってきた！

---

Don't use your discretion!

庭に巣食う魔物

敵を殲滅した！

Take a pride in your glory!

---

多の書が所狭しと積み上げられた粗末な小屋でした。
ホコリ臭い本をかき分けて中に入ると、
場所をあけてようやくこしらえた寝床に横たわる、
竜族の老人がいました。

ファイハーン「どなたかな？　もう、目が見えませんで……。
　　　　　　私はファイハーン……。
　　　　　　そこいらの書は、知の欲にしがみつき書き散らした、
　　　　　　私の旅の記録です。後世へのしるべとなればと……。
　　　　　　ああ、しかしェアストは許しますまい。
　　　　　　最も広く、最も深く、最も高く世界を知るリギナロを、
　　　　　　彼の仲間たる我らを……その、いさおしを……」

ファイハーンは笑っているようでした。
彼は自分の角を折るとパーティに渡しました。

ファイハーン「これは私の……レリック。 不死人間の知恵を持つ者なら、
　　　　　　これを通し、私の記憶を、辿れます……。
　　　　　　旅人たちよ、あなたがたと……語らいたかった。
　　　　　　旅の思い出は、人から人へと……伝わり……、
　　　　　　そして、未だ見ぬ……世界……、
　　　　　　……イマージュを……馳せ……。
　　　　　　……」

ファイハーンの腕がだらりと下がりました。
墨に汚れた指は、次の道を示しているようでした。

アレドの途のコードゲット！（コード：2201）
　
　
　

アレドの途

落日のアレド - Section 2

---

色あせた芝が物悲しく広がる道を進むと、
よく手入れされた２体のモニュメントがありました。
薄陽に煌く姿が不意に動き出します。

モニュメントが襲い掛かってきた！

---

Don't use your discretion!

庭守たち

敵を殲滅した！

Take a pride in your glory!

---

落日を待つ道の先が、何やら不自然にキラキラと輝いています。

きらめく枯原のコードゲット！（コード：2202）
　
　
　

きらめく枯原

落日のアレド - Section 3

---

枯れ木に覆われた空寒い原に、
手入れされた武具やアイテムが山と積まれています。
その中、一本の杖に女性が祈りをささげていました。

女性「どうか安らかに、ファイハーン。
　　アケロンの岸で待っていて。私もすぐに……」

女性がパーティに気づき振り返りました。

リュクレース「あらら、壊しちゃったのね、庭掃除機。
　　　　　　新しいマシン、オブジェにもなるようなの導入しようかしら。
　　　　　　ま、いいわ。もうすぐこの庭も消えるでしょうから。
　　　　　　……。
　　　　　　ええ、私はリュクレース。
　　　　　　私の名前も、少しは知られてるってことかしら？
　　　　　　フフ……だからェアストは、
　　　　　　私たちのイマージュがいとわしい」

リュクレースは武具の山を見渡しました。

リュクレース「見て、このコレクション！
　　　　　　リギナロとの旅は本当に素敵だった。
　　　　　　こんなにすばらしいものを私は残せたわ。
　　　　　　クオリティだって折紙付よ！」

リュクレースが鏡を拾い上げかざしました。

いつの間にかモンスターに囲まれている！

---

Don't use your discretion!

庭に巣食う魔物

リュクレース 「フフ……これは良い肩慣らしになるわよ」

敵を殲滅した！

Take a pride in your glory!

リュクレース「ウフフ、あたたまってきたわね！」

---

リュクレース「ェアストにあらがえるとは思ってないわ。
　　　　　　いつか全て、彼に滅ぼされる。
　　　　　　私はね、あきらめはいいのよ。
　　　　　　でもただ死ぬぐらいなら、残したい。
　　　　　　私の時間を他の人のために。
　　　　　　……ちょっとそこで待っててくれる？」

リュクレースは、朽ち果てた枯れ木の道を、
しばらく一人歩くと叫びました。

リュクレース「バスタークレオ！」

突然枯れ木はしなやかに絡み合い、
巨大な壁となり道に立ちふさがりました。

そこに駆けつけてきた男性がいました。

男の声「リュクレース、いるんだろ！
　　　こりゃ、なんのつもりだオイ！」

リュクレース「ディグラット、バカなひと……！
　　　　　　あなたは逃げるの。
　　　　　　そのよく開く口で、私たちの武勇伝を広めるのよ。
　　　　　　ェアストが駆けるよりも早く！」

ディグラット「ンな……バッキャロォオーッ！」

ディグラットは枯れ木の壁に向かって突進しました。

バスタークレオのコードゲット！（コード：2203）
　
　
　

バスタークレオ

落日のアレド - Section 4

---

堅固な壁と化した朽木は完全に道を閉ざし、
長い間そこにあったかのように深く根ざしています。

ディグラット「この木をどけろ、リュクレース！
　　　　　　こんなものでェアストが止められるもんか！」

ディグラットはがむしゃらに壁を殴りつづけています。
しかし壁をなす木々はビクともしません。
枝の間を縫ってリュクレースの声がします。

リュクレース「よけいなお世話ね、ディグラット。
　　　　　　それより、あの武具を他所に隠しておくのよ！
　　　　　　あれがェアストに踏みにじられたら、
　　　　　　私の引退後のビジョンが台無しよ！」

ディグラット「バカな……お前のコレクションを買う相手は、
　　　　　　もう誰もいないんだよ！　オレの酒を飲む相手も、
　　　　　　俺たちの武勇伝を聞き、伝える者も誰も……！
　　　　　　うおおおーッ！」

ディグラットは古風な銃を構えた！

---

Render and fight frantic efforts!

バスタークレオ

ディグラット 「こんな枯れ木なんぞ！」

敵を殲滅した！

Take a pride in your glory!

ディグラット「リュクレースッ！」

---

リィタ「ああッ！」

バスタークレオを切り開くとともにリィタの悲鳴が飛び込み、
ェアストはリュクレースの心臓に突き刺さった剣を引き抜きました。
大地を赤く染めながら、リュクレースはぐったりと横たわります。
リィタは息を切らせ、ただェアストをにらみつけるばかりでした。

アレドの先のコードゲット！（コード：易2204/難2205）
　
　
　

アレドの先

落日のアレド - Section 5

---

ディグラット「ェアスト！　よくもーッ！」

激昂し駆けるディグラットの心臓にェアストの剣が突き刺さります。

ディグラット「ぁ……ンな……ク、ソ……」

ディグラットは絶命しました。

ェアスト「残るリギナロを始末した時、その名を知らぬ者こそ少ない、
　　　　あまたの偉譚を残した彼らのイマージュは潰える。
　　　　大きな存在だ。消さねばならぬ確信がある。
　　　　だが奴はどこにいる？　分からぬ、このェアストにも」

リィタ「私は忘れない！　私の中で彼らのイマージュは残るわ」

ェアスト「戯れていろ。セヴォイ！」

ェアストの影が伸び、美しいマイルーンを姿取ります。

ェアスト「私がお前たちを殺すのはたやすいが、
　　　　フェイトがお前たちとリギナロを結びつけるかもしれぬ。
　　　　ゆえにあえて、禍根を残すのだ。
　　　　しりぞけてみせよ。さもなくば、死んで終われ」

ェアストが跳び去るとともに、翼の乙女が襲い掛かってきました。

主の危機にフェレスが悲鳴する！
　　　パーティのポテンシャルが全開した！

---

Repel destruction, and survive!

ェアストのしもべ

リィタ 「このプレッシャー……ッ！」
セヴォイ 「……」

「あ……ん」

敵を殲滅した！

Take a pride in your glory!

リィタ「大丈夫……乗り越えていける！」

---

セヴォイの体は再び影に戻り、大気に蒸発しました。

リィタ「これは声……。エンセスの伝えていた、
　　　伝わらなかった言葉」

リィタの言葉は確かな力を宿していました。
それは耳を通してではなく、心に聞こえてくるのでした。
パーティはリィタにファイハーンの角を渡しました。

リィタ「ファイハーン、リュクレース、ディグラット。
　　　冒険に焦がれたリギナロのパーティ。
　　　最も深きにもぐり、最も広きを駆け、最も高きを登り、
　　　エンセスに失われた好奇心を取り戻した。
　　　彼らの旅は、書になり、歌になり、
　　　イマージュを広げたわ。
　　　私は継ぎ、伝えていかなければならない。
　　　彼らのイマージュを。
　　　そしてリギナロに、彼らの、最後を……」

パーティはリィタと別れ、アレドの庭を後にしました。