03 エンセス/06 幽エギネフの大地

幽エギネフの大地 - Forgotten

アズのラインの思い出

失わるる世界の幽かな記憶が、強い印象で呼びかける……！

暮れなずむアズの岸に打ち寄せる波は、
規則性をもって永遠に回帰していました。

リィタは水面と空の狭間をみつめています。

リィタ「ディテールの多くは失われてしまった。
　　　でも私は感じる。
　　　イマージュを引き裂かれたエンセスの痛み、
　　　在ろうとするもの達の鳴動を。
　　　この瞳に映る世界は幻ではない。
　　　その記憶を失う事はない！
　　　そう、私はエンセス！
　　　確かな存在の証を現せ、あるがままに！」

せつな、空は一瞬にして真っ黒な雲に覆われ、海は荒れ狂いました。
突き刺さるような風が地平の果てから雪を運んできます。
見るよりも早く、こちらに向かってくる何者かがいました。

エンセス深部の存在感が実体を伴って迫ってきました。

主の危機にフェレスが悲鳴する！
　　　パーティのポテンシャルが全開した！

Don't use your discretion!

なにものか

リィタ 「このプレッシャー……ッ！」

敵を殲滅した！

Take a pride in your glory!

リィタ「大丈夫……乗り越えていける！」

何者かが消え去るとき、マナが生じました。
マナが体に取り込まれ、大きな力となるのを感じます。

体力・素早さ・魔力がアップした！

リィタは不意に頭をかかえ呻きました。

リィタ「えッ……ハ、ァ……！
　　　知識が……ア流れこんでくる……！
　　　……」

空は相変わらず暗く海は荒んでいましたが、
行く手を阻む圧力は消えました。
そこには、海淵に根ざし天空にそびえる、
果てしない一本の木が世界を見下ろしていました。

リィタ「……分かるわ。なぜかしら。
　　　これは今は亡き人々に忘れ去られ、
　　　神話の中で伝え継がれ永らえてきた、
　　　エンセスの礎となった太古のイマージュ。
　　　幾世代か前のクレスオールが、
　　　清められた剣、エル・セイダの力で
　　　あの木をシンボルとして育て、
　　　このイマージュを、エンセスを築いた……」

振り返ればいつしか涸れた地は雪原と化しています。

リィタ「私にも力が要る。
　　　このイマージュを具現する為に、
　　　ロジックを歪める程に強大なエル・セイダ。
　　　超常の目を欺くために、
　　　この次元に隠されてきたけれど、
　　　フェイトが必ず見つけさせてくれる。
　　　行きましょう。ェアストよりも早く！」

エンセス深部（未実装）への往還が定かになった！