03 エンセス/03 スニムビユ危峰
スニムビユ危峰 - Mountain
夕楼の関所
燃える血潮 - Section 1
見上げども赤い雲に阻まれた峰は見えず、
陽に削られた砂利に横たわる熱を帯びた岩石が自然、
頂に至る道なき道をかもし出しているのです。
不安定で急な勾配を踏みしめ上ると、
やがて関所のような廃墟にたどり着きました。
人の気配は絶えて久しく、崩れかけた石壁は風食しつつありました。
関所の中からモンスターが襲い掛かってきた！
Don't use your discretion!
山の魔物
| ENEMY | HP | LV | 種族 | 隊列 | 火 | 水 | 風 | 地 | 聖 | 邪 | 雷 | ス | 止 | 毒 | 痺 | 眠 | 盲 | 菌 | 石 | 死 | 使用技 |
| クダアイ | PL平均-2 | 魔族 | 前列 | 炉辺のいたずら 焼鉄のやじり+1 | |||||||||||||||||
| ラーヴァゴーレム | PL平均-1 | 魔道機 | 前列 | マグマシュート+1 キャノンパンチ | |||||||||||||||||
| サラマンダー | PL平均 | 聖霊 | 飛行 | ファイアブレス+3 ヒートサラウンド+3 ヒートアイランド+3 | |||||||||||||||||
| ブロッケン | PL平均+1 | 魔族 | 飛行 | ゴーリィクライ セントエルモの火+1 |
敵を殲滅した！
Take a pride in your glory!
関所の中に入ると、その人知を超えた崩壊に、
想像を絶する戦いの過去が見えました。
その先に火口から流れる血のように砂走が続いています。
赤き血砂走のコードゲット！（コード：2301）
赤き血砂走
燃える血潮 - Section 2
細かで血のように赤い砂は足をつかみ、
頂を殊更に高く感じさせます。
いつまでも変わらぬ道に、
歩みを確かめるすべはありません。
果てしない道すがらモンスターが襲い掛かってきた！
Don't use your discretion!
山の魔物
| ENEMY | HP | LV | 種族 | 隊列 | 火 | 水 | 風 | 地 | 聖 | 邪 | 雷 | ス | 止 | 毒 | 痺 | 眠 | 盲 | 菌 | 石 | 死 | 使用技 |
| サラマンダー | PL平均 | 聖霊 | 飛行 | ファイアブレス+3 ヒートサラウンド+3 ヒートアイランド+3 | |||||||||||||||||
| ブロッケン | PL平均+1 | 魔族 | 飛行 | ゴーリィクライ セントエルモの火+1 | |||||||||||||||||
| セクメト | PL平均+1 | 魔族 | 後列 | 連続攻撃 （ファイアブレス+1 ウィンドブレス） 人殺しの息 | |||||||||||||||||
| パンツァーギガス | PL平均+2 | 魔人 | 前列 | キャノンパンチ 大圧縮 ヒートドライブ |
敵を殲滅した！
Take a pride in your glory!
登るほどに大気は熱と息を奪い、
焼ける大地と併せ、伝わる疲労が絡みつきます。
やがて積み重ねた一歩に応え、視界に頂を捉えました。
しかし狭間には地獄の泉が溶岩をたたえています。
エ・ギブの炉のコードゲット！（コード：2302）
エ・ギブの炉
燃える血潮 - Section 3
邪悪に煮え立つ溶岩の泉を前に、
汗と灰でボロボロの女性が休んでいます。
女性「……！ 驚いたわ、ここでヒトに会うなんて。
でも、それ以上近づかないで。
この猛る泉に潜む暗く冷たい炎が、
見境なく滅びをあらわすから」
溶岩から冥い炎が立ち昇り、踊り狂い始めました。
エルナーナ「愚かなエルナーナ……
魔界の石を御せると信じ、もたらしてしまった」
エルナーナはゆっくりと立ち上がります。
エルナーナ「これが私の罪。ごらんなさい、
見知らぬ世界に連れて来られた哀れな石は、
怒り狂う炎となって焼き尽くしてしまった。
師の言葉……慕ってくれた弟子たち……驕り……
全てを飲み込んだこの"地獄の火"が絶えるまで、
私は私の鉄を打つことができないの！」
エルナーナは七つ道具を構えた！
Render and fight frantic efforts!
地獄の火
エルナーナ・グラハム 「私の命の炉で、地獄の火を焼く！」
| ENEMY | HP | LV | 種族 | 隊列 | 火 | 水 | 風 | 地 | 聖 | 邪 | 雷 | ス | 止 | 毒 | 痺 | 眠 | 盲 | 菌 | 石 | 死 | 使用技 |
| 地獄の火 | PL平均+4 | 魔道機 | 前列 | ギロチン 凍てつく火 乱神降臨剣+2 | |||||||||||||||||
| エフュルナク | PL平均+4 | 魔道機 | 前列 | スパーク 冥炉暴走+5 ※協力攻撃 |
| NPC | HP | LV | 種族 | 隊列 | 火 | 水 | 風 | 地 | 聖 | 邪 | 雷 | ス | 止 | 毒 | 痺 | 眠 | 盲 | 菌 | 石 | 死 | 使用技 |
| エルナーナ | 105 | 古代人 | 前列 | 極アームズ？ |
エルナーナ戦闘不能時：「……私も……燃える……」
敵を殲滅した！
Take a pride in your glory!
エルナーナ・グラハム「これで、また少し……休めるわ」
火の宴は終わり、泉はにわかに静まり返りました。
エルナーナ「ありがとう。これでしばらくは安泰だわ。
でも、あなたたちはなぜここへ？
この先には、多分進めないわ。ロマルフ王家の守護神が、
忌まわしいイマージュを残さぬ努力をするだろうから。
……私は、まだ火を見張らねば。
ェアストが滅ぼす前に地獄の火を消し止められるか、
それより早く私の命がついえるかしら。
もし来世が許されるなら、再び歩み、極めたい。
我が師グラハムが継ぎ伝えてきた鍛冶の技を……！」
エルナーナと別れ進むと次第に、光り輝く巨大な像が見え始めました。
太陽の祠のコードゲット！（コード：2303）
太陽の祠
燃える血潮 - Section 4
太陽を厳かに祀（まつ）る人像を模した祠（ほこら）の前に、
マフェリアリのような風貌の男性がいました。
マフェリアリに似た男性「ここへの立ち入りは禁じたはずだ。
関所の兵どもは何をやっておる。
……。
マフェリアリ？ なぜその名と違える。
そは余を継ぐ者のための秘名！
ユンデルスの巫女とて知らぬはず。
……フ、ハハハ！
よもや、これより余が守る来世の界人が、
時のロジックを超えて来たとは申すまいなッ」
マフェリアリに似た男は、陽光を七色に受ける美しい杖を掲げました。
''マフェリアリに似た男性「さりとて、ここを通すわけにはゆかぬ。
生き延びても不死人間に殺され、
ロゥリスに閉ざされるさだめの魂なれば、
余が引導を渡してやろう！ アケロンの岸を渡れッ」
透き通るような響音とともにアマン・ディの巨人が起動した！
Render and fight frantic efforts!
アマン・ディの巨人
| ENEMY | HP | LV | 種族 | 隊列 | 火 | 水 | 風 | 地 | 聖 | 邪 | 雷 | ス | 止 | 毒 | 痺 | 眠 | 盲 | 菌 | 石 | 死 | 使用技 |
| アマン・ディ巨人 | PL平均+5 | 魔人 | 前列 | カピラリア七光線 暴れ回る×３ 連続攻撃 （プリズム光線 反射プリズム光線） |
敵を殲滅した！
Take a pride in your glory!
巨人は石のように活動を停止し、もとの祠に戻りました。
マフェリアリに似た男性 「……大した力だ！ お前たちは何者だ？
この希望なき時代を生き抜こうと足掻くのか？」
その時一人、山を登ってくる者がいました。リィタでした。
リィタ「マフェルオレ王……」
マフェルオレ「ェアストの娘よ、 お前を導いてくれるクレスオールはどうした」
リィタ「ェアストに殺されました。 彼は強いイマージュを持つ御身をも殺すでしょう。
ここで迎え討ちます。私を盾にお逃げください！」
マフェルオレ「つまらぬ希望だ。つまらぬな！
そうして存えるだけの命をアマン・ディの王は持たぬッ」
リィタ「エンセスのイマージュを守ることができます！」
マフェルオレ「在ろうとする強い意志こそが世界を姿取るものだ。
それがイマージュだ！ 保守はヒトの心を動かさぬ。
虚無で無価値な幻影よ。なぁ、ェアスト！」
ただならぬ気配に顔を向けると、ェアストが立っていました。
ェアスト「一掴みの石も、一滴の雫も、私は許さぬ。残さぬ」
マフェルオレ「我らの決戦の舞台はここではない。
登って来い、ェアスト。一度は全てのヒトを統べたこの命、
易くくれてやるつもりは無い……ッ」
マフェルオレは火口に向けて歩き出しました。
スニムビユ火口のコードゲット！（コード：2304）
スニムビユ火口
燃える血潮 - Section 5
山は震え、火口から怒り立つ火が空を赤く照らします。
マフェルオレは熱を背にェアストと対峙しています。
マフェルオレ「ェアスト、今は貴様の時代なのかも知れぬ。
おびえ暮らす人々は、貴様に殺されぬ狭間の時を、
精一杯生きるだけのむなしい時代なのかもしれぬ。
だがいつか、貴様の恐怖を過去とした平和が訪れる。
その日こそ……エンセスの新暦は元年を迎えるのだ！
貴様の時間を奪える驚異がエレァセルだけでないことを、
思い知らせてくれるッ！」
ェアスト「……ヒトの王よ、お前の背負ってきた数多の運命が見える。
だがそれを奪われた憎しみが見えぬ。驚くべき意志だ！
アマン・ディの玉座がお前を真の王に選んだワケが分かる。
……よかろう、お前の覚悟に付き合ってやろう」
リィタ「ェアスト！」
ェアスト「お前達はイグテスが構ってやる！」
ェアストの影が伸び、若い古代人を姿取ります。
ェアスト「しりぞけてみせよ。さもなくば、死んで終われ。
……マフェルオレ、アケロンの岸が見えるか！」
マフェルオレ「アマン・ディの玉座を生んだこの火山が、
ェアスト……貴様を焼く！」
マフェルオレがェアストに飛び掛るとともに、古代人が襲い掛かってきました。
主の危機にフェレスが悲鳴する！
パーティのポテンシャルが全開した！
Repel destruction, and survive!
ェアストのしもべ
リィタ 「このプレッシャー……ッ！」
イグテス 「うう……」
| ENEMY | HP | LV | 種族 | 隊列 | 火 | 水 | 風 | 地 | 聖 | 邪 | 雷 | ス | 止 | 毒 | 痺 | 眠 | 盲 | 菌 | 石 | 死 | 使用技 |
| イグテス | 易PL平均+5 難PL平均+10 | 古代人 | 後列 | エンシェントアイ 赤きオンドルク -DNiLb-（デュニルブ） |
| NPC | HP | LV | 種族 | 隊列 | 火 | 水 | 風 | 地 | 聖 | 邪 | 雷 | ス | 止 | 毒 | 痺 | 眠 | 盲 | 菌 | 石 | 死 | 使用技 |
| リィタ | 110 | 人間 | 前列 | グランスソード ダクロゥ・アタナク召喚 |
「……眩しい……」
敵を殲滅した！
Take a pride in your glory!
リィタ「大丈夫……乗り越えていける！」
戦いのさなか、マフェルオレとェアストが火口に落ちていくのが見えました。
山は激しく震え、沸き立つマグマは今にも溢れそうです。
始原の炎がェアストにおびえているのでした。
イグテスの体は再び影に戻り、大気に蒸発しました。
リィタ「見える……いえ、今まで気づかなかっただけ？
移ろい、変わっていくエンセスのビジョン……。
滅び行く姿さえ、私の目にはこんなにも……ッ」
リィタが見ているエンセスの姿はしかし、誰にも分からないものでした。
彼女は今やエンセスの一粒の砂さえ意識することができたのです。
リィタ「大地はェアストを恐れながら、離さぬよう火で押さえつけているわ。
マフェルオレ王の全霊とともに必死でその足をつかんでいる。
この時間を無駄にはできない……ッ。
一刻も早く残るイマージュを探さねば！」
パーティはリィタと別れ、スニムビユ危峰を後にしました。