03 エンセス/05 絶境アガシャスサ

2023-07-22 (土) 19:42:31

絶境アガシャスサ - Untrodden

シークリフの鏡

いにしえの英雄 - Section 1

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朝と夜に分かたれた天の狭間には、
巨大な鏡がそびえています。
しかしそこにうつる蝕された太陽は、
空のどこにも姿がありませんでした。

鏡の向こうから何者かが覗いています。
その姿は夢の中で出会った人物のように、
不確かで伝えがたいものでした。

アガシャスサ「そこはどこ？　お前はだあれ？
　　　　　　アガシャスサはここにある。
　　　　　　アガシャスサはここにいる。
　　　　　　ここまでおいで。
　　　　　　滅びの風が時を駆け抜け、
　　　　　　全てを灰と化すその前に」

鏡の向こうから得体の知れぬ何者かが襲い掛かってきた！

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Don't use your discretion!

絶境の恐怖

敵を殲滅した！

Take a pride in your glory!

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アガシャスサ「ヒト、ヒトよ、定命のヒトたちよ。
　　　　　　そのまばゆい魂に、わたしのくすんだ、
　　　　　　果てしない世界をさらすよ。
　　　　　　ごらん。アガシャスサのクエストに挑んでごらん。
　　　　　　ェアストも知らない、きづかない。
　　　　　　狭間の先のアガシャスサ！」

気が狂わんばかりの音を立て、鏡は砕け散りました。
その先には真っ白な道がどこまでも続いています。

レーヴェの世界のコードゲット！（コード：2501）
　
　
　

レーヴェの世界

いにしえの英雄 - Section 2

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白砂の地平がどこまでも続いています。
永遠とも思える歩みに疲弊し、
しかしそれでも踏みぬこうと決意したとき、
それまで気づかなかったのが不思議なぐらい、
巨大な石造の怪物が首をもたげました。

スフィンクス「問う。
　　　　　　そは夢無き眠りにして永遠の安息なり。
　　　　　　生きとし生けるものすべてが目指す、
　　　　　　帰らざる旅にして我が見守るものなり。
　　　　　　……。
　　　　　　そを汝らの命に刻まん」

砂塵を巻き上げながらスフィンクスが立ち上がった！

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Render and fight frantic efforts!

スフィンクス

敵を殲滅した！

Take a pride in your glory!

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スフィンクスが粉と砕けるとともに、
白い景色がやにわに色を取り戻したかのように、
視界に黄金の巨大な四角錐の遺跡が描かれました。
中央に入り口と思しき小さく真っ黒な穴があいています。

ネレボル・メルのコードゲット！（コード：2502）
　
　
　

ネレボル・メル

いにしえの英雄 - Section 3

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狭い石廊を身をよじりながら進むと、
やがて開けた場所に出ました。
広い空間の先にさざめく闇を、
見覚えのある後ろ姿がじっと見据えています。
リィタでした。
彼女は心臓が凍てつき、息絶えていました。

闇の奥からから灰色の人物が姿を現しました。

リッチ「定命のヒトたちよ、
　　　ここは汝らが生まれ来る世界でも、
　　　死に着く世界でもない。
　　　見えざるシークリフの鏡が見えたのは、
　　　アガシャスサがそれを望んだから。
　　　宿命者たちよ、だが道は狭い。
　　　生死を超えた世界を歩きたくば、
　　　その死と命を差し出すか、
　　　我らの死を超えて逝きなさい。
　　　闇の王は成し遂げる者だけを待っている」

リッチとそのしもべが襲い掛かってきた！

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Render and fight frantic efforts!

死を超えた者たち

敵を殲滅した！

Take a pride in your glory!

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リッチ「自我を強く意識し逝きなさい。
　　　帰るべき肉体は我らが守っているから」

リッチが道を空けた先には、
光と音を吸い込む夜よりも深い闇が広がっています。

レヴェンの世界のコードゲット！（コード：2503）
　
　
　

レヴェンの世界

いにしえの英雄 - Section 4

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一寸の先も見えない闇が続いています。
振り返ると放心した自身の肉体が見えました。
それもすぐに見えなくなり、
やがて来た道さえも分からなくなりました。
諦め、歩き出したとき、
竜鳴とともに何かが舞い降りる音がし、立ちはだかりました。
意識すると、竜の姿が見えてきます。

絶境の竜が襲い掛かってきた！

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Don't use your discretion!

絶境の竜

敵を殲滅した！

Take a pride in your glory!

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戦いの中で感覚が慣れたのか、
次第に環境が把握できてきました。
誰かが近づいてきます。
それはリィタの意識でした。

リィタ「よかった、ここのイマージュが掴めなかったの。
　　　あなたたちには見えているみたい。
　　　近くに棺がないかしら。
　　　業を果たし死を得た不死人間の棺が……」

言われると、確かにそのようなものがある気がします。

不死人間の棺のコードゲット！（コード：易2504難2505）
　
　
　

不死人間の棺

いにしえの英雄 - Section 5

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棺は凍りつくような冷気を放ち、
それを挟んで向かい側に男性が立っていました。

認識すると闇は払われ、周囲は、
よく知る太陽とは違う、不思議な光に包まれました。
男性の足元に影はありません。

リィタ「闇の王、ディテーク……？」

ディテーク「闇の全てを覗きたければ、統べねばならぬ。
　　　　　支配し、隠させないことだ。
　　　　　そうして私はかつて、世界から大きな恐怖を払った。
　　　　　ヒトたりし身、闇の王となり……。
　　　　　リィタ、私もね、エンセスが成る遥か太古には、
　　　　　君のようにフェイトを背負ったヒトだったのだ」

リィタ「……」

ディテーク「世界を統べよ。
　　　　　ェアストに染まらぬポジティブなイマージュを、
　　　　　アガシャスサに秘していた」

ディテークから影が伸び、朧なる幻妖を姿取ります。

ディテーク「ある程度の苦難は要る。しりぞけて手に入れろ！」

ゆらりと、幻妖が襲い掛かってきました。

主の危機にフェレスが悲鳴する！
　　　パーティのポテンシャルが全開した！

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Repel destruction, and survive!

エンセスの苦衷

リィタ 「このプレッシャー……ッ！」
アルフエ 「オォオオ……」

「……うる……さい……」

敵を殲滅した！

Take a pride in your glory!

リィタ「大丈夫……乗り越えていける！」

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アルフエの体は再び影に戻り、大気に蒸発しました。

リィタは必死に耳を押さえつけました。
目には涙を浮かべています。

リィタ「頭に……響く……この悲しい叫びは……」

それは今は苦痛のうめきや悲鳴に満ちた、エンセスが聞く音でした。

ディテーク「イマージュは人々の経験や意識の集合だ。
　　　　　本来ヒトが一人で抱え込めるモノではない。
　　　　　君はいわばイマージュの箱だ。君だけなのだ！
　　　　　ェアストもそれを知っている。
　　　　　彼がイマージュを敢えて返すのは、
　　　　　滅びのパターンを君がもたらすプロセスに加えるためだろう。
　　　　　アガシャスサはそれを食い止めるキーだ。
　　　　　ネガティブに囚われてはいけない」

ディテークは闇をまとい、棺に触れました。

ディテーク「この棺はね、私の友だった不死人間の墓だ。
　　　　　地上に闇への恐れを取り去る戦いの時、
　　　　　彼は宿命を果たし不死をまっとうした。
　　　　　彼だけではない。
　　　　　私以外のすべての仲間の命を費やし、
　　　　　深い苦しみと悲しみを踏み越えて、
　　　　　世界の定常を守ったのだ」

リィタ「……」

ディテーク「だからいとおしい。
　　　　　時代の狭間で幾度も脅かされてきたが、
　　　　　フェイトを帯びた人々によって守られてきた。
　　　　　私のような一人一人が世界を守るために、
　　　　　リィタ、君に力を貸すだろう」

不意に気配を感じ目をやると人影がありました。 ェアストでした。

ェアスト「詰まらぬ時間を取られたが、驚いたぞ。
　　　　まだこのような姿を隠していたとは、エンセス！」

ディテーク「遂にバレたか。
　　　　　折角だ、もう少し貴様の時間を奪ってやる。
　　　　　リィタよ！　確かなイマージュを得たら、
　　　　　アズのラインからエンセスの深部に到るんだ。
　　　　　自然の力が強い不可侵の次元だが、
　　　　　恐れる事はない。
　　　　　エンセスの感覚と不死人間の知識が、
　　　　　君たちを導くだろう。行け！」

ディテークとェアストの武器が煌きます。
が、すぐに周囲は漆黒に覆われ、もう何も認識できません。
パーティは肉体を取り戻し、アガシャスサから離脱しました。